日本画家。東京生まれ。姓は吉川、名は良助。
歴史人物画の大家である菊池容斎の門人となる。
七宝焼の図案なども手がけてのち、フランス洋行中に交流のあった印象派との交流など もふまえた洒脱な筆致に洋風を加味した、色彩鮮やかな花鳥画により名声を博し、国内外 の博覧会で高い評価を得た。木版画・雑誌挿絵や口絵などにも才能を発揮、山田美妙の『胡蝶』の挿絵は有名。
滞在外国人に人気を博し、多くの作品が海外に渡る。大正７年（1918）歿、68才。

＜主な作品所蔵先：東京国立博物館、ボストン美術館、メトロポリタン美術館など＞

「葡　萄」　　山種美術館蔵

「月に千鳥・桜に雀・紅葉に小鳥　三幅対」　　　山種美術館蔵