天保九如

てんぽうきゅうじょ


中国の古典「詩経」の天保の篇で、天子の長寿を祈る詩にちなみ、山・阜・岡・陵・川・月・日・南山・松柏の九つを書き込んだ理想の山水画で、吉祥画題として喜ばれました。蓬莱山のような山に太陽と月が並び出たところを描きます。如くという字が九ヶ所使われているところから九如といいます。

古来多くの画家が作品を残していますが、現代においては描く画家も少なく、知る人も少なくなりました。

             

田崎草雲 「天保九如図」 栃木県指定文化財(個人蔵)

~栃木県鹿沼市ホームページより